🌸 認知症のはじまりに気づいた日のこと

久しぶりに友人から電話がありました。

いつものように明るく話そうとしている声。

でも、どこか少し違う気配を感じました。

言葉の間の沈黙、話が前に進まない感じ、

それを聞いた瞬間、胸の奥で小さなざわつきが広がりました。

「どうしたの?」と聞きながら、

私はその声の奥にある不安を拾おうとしました。

けれど、彼女は笑いながら話そうとする。

いつも強くいたい人だから、

弱さを見せたくないのかもしれない。

会話の途中で、さっき話した内容がもう一度出てきました。

同じ質問を繰り返したり、

話していた流れが急に変わったり。

そのたびに、胸がきゅっとして、

「ああ、もしかしたら…」という思いがゆっくり形になっていきました。

はっきり“認知症”と言えるわけじゃない。

でも、長く友人を見てきた私には、

その変化が小さなSOSのように聞こえたのです。

電話を切ったあと、

すぐにでも会いに行きたい気持ちに駆られました。

でも、明日は仕事。

生活もある。

夜に急いで行ける距離でもない。

助けたい、そばにいたい、

でもすぐには動けない──

その現実が胸に重くのしかかりました。

「どうしたら一番いい?」

「私にできることは?」

「彼女はどれほど不安なんだろう?」

考えれば考えるほど心が揺れて、

何度も深呼吸をしながら、自分を落ち着かせようとしました。

そのとき思ったのは、

“すぐ行けなくても、気持ちは離れない” ということ。

認知症は、本人がいちばん怖い。

記憶が曖昧になると、世界が急に遠く感じる。

娘さんとの関係も不安定になっていると聞いて、

なおさら胸が痛くなりました。

だからこそ、

焦らず、責めず、

友人のペースを尊重して寄り添いたい。

すぐに全てを解決するのではなく、

出来る時に会い、

話し、

笑い、

安心を届けること。

それが今の私にできる、いちばんの支え方だと思いました。

変わり始めた友人の姿を前に、

私の心にも波が立ちました。

でもその波は、

彼女を守りたいという温かい気持ちがつくった波でもあります。

これからどう支えていけるのか、

ゆっくり考えながら、

彼女の心にそっと寄り添っていきたいと思います。

👩‍🦳 ヨーリー|72歳からブログ挑戦中
長年、看護師として多くの命と向き合ってきました。
文章を書くことは苦手で「ブログなんて絶対に無理」と思っていましたが、awabotaとAIに出会い、挑戦を始めました。

いまは「72歳からだって新しい物語は始まる」をテーマに、AIと仲間に支えられながら、自分の気持ちや経験を少しずつ文章にしています。

話したくなったら、XにDM下さい。

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