「先日は、私の73回目の誕生日でした。
「お祝い」と言うほど華やかではないけれど、
心の内側にそっと灯りがともるような、静かな朝でした。
朝、長男から花が届きました。
淡いピンクと白を基調とした花束は、
春がひそやかにやってくるような、あたたかい色合いでした。
家に戻ると、カサブランカの香りが家中に広がっていました。
強い香りではなく、少し甘くて、深くて、
胸の奥がすっと静かになるような香り。
花はただそこにあるだけなのに、
人の心をやわらかくする力を持っているのだなと、改めて思いました。
年齢を重ねることは、素直に喜べないときもあります。
身体は少しずつ変化していくし、
働ける時間にも限りがある。
これから先を思うと、どこか不安も生まれます。
でも、花を見ていたら、こう思えました。
「私、ここまでちゃんと生きてきたんだな。」
良い日ばかりではなく、
迷いや、不安や、涙の日もあったけれど、
それでもここまで歩いてこれた。
その積み重ねは、
誰かと比べるものではなくて、
私自身の人生の重なりなんだと。
花が教えてくれたのは、
「そのままでいい」という言葉でした。
🌿 ゆっくりと心がほどけていく時間
昼前に出かけて、映画館へ向かいました。
吉永小百合さんが主演する、登山家・田部井淳子さんの物語。
山々の景色は壮大でしたが、
心に響いたのは、彼女の言葉の“静かな強さ”でした。
「人生は、何度でも登りなおせる。」
派手な挑戦でも、力強い闘争でもなく、
ただ毎日、自分の足で一歩ずつ登り続けるということ。
何歳であっても、遅すぎることはない。
私は何歳になっても挑戦していきたい。


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