スーパーの店内で、以前よりも値札を見て立ち止まる人が増えている。
同じ棚の商品でも、内容量が減っているものと、価格が上がっているものが並んでいる。
レジ前では合計金額を見て一瞬動きが止まる場面がある。
会計後にレシートをその場で確認する姿が繰り返し見られる。
ニュースでは「物価高」という言葉が継続的に流れている。
日常会話の中でも「高くなった」という表現が定型のように交わされている。
価格の変化と同時に、
「以前はいくらだったか」という記憶が重ねられている。
数字は現在を示しているが、
体感は過去との差分として生まれている。
特売コーナーの滞在時間が長くなり、
プライベートブランドの商品棚の前に人が集まる。
商品の量、価格、配置。
売り場の構造は静かに調整され続けている。
買い物という日常の動作の中で、
比較と再計算が自然に組み込まれている。

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