― 利用者さんと作ったクリスマスリース ―
高齢の利用者さんに、少しでも季節を感じてもらいたい。
そんな思いから、今年はクリスマスリースを作ることにしました。
材料は、ちりめんと丸い発泡スチロール。
赤や緑に切った布を、編み棒を使って、
ボンドをつけながら一つずつ刺していく作業です。
始めは多くの方が
「私にはできないよ」
「手がうまく動かないから」
と、不安そうに話されていました。
それでも、
「まずは一つだけ、やってみましょうか」
そう声をかけると、恐る恐る一本、刺してみる。
ひとつ、ふたつ……
数が増えていくにつれて、表情が少しずつ和らいでいきました。
「なんだか手があたたかくなってきたね」
「これ、楽しいね」
そんな言葉が自然に聞こえてきました。
指先を動かし、色を選び、形になっていく過程が、
心までゆっくりほぐしてくれたように感じました。
リースの真ん中に飾った黄色いクリスマスベルは、
利用者さんに折り紙で折っていただいたものです。
小さなベルですが、その中には
その人の時間と想いが込められています。
完成したリースを見て、
「私が作ったのも、ちゃんとついてるね」
そう笑顔で話された姿が、今も心に残っています。
できないと思っていたことが、
いつの間にか「できた」「楽しかった」に変わる。
一緒に手を動かす時間は、
作品だけでなく、気持ちまであたたかくしてくれる。
改めて、そんなことを感じたクリスマスリース作りでした。

